勉強

現在の受験勉強はどうなのだろうと疑問におもったりすることがある。

私が国立医学部を受験した十数年前はゆ◯り世代だからという頃で数学では虚数を使った数学の問題は出題されなかったりしていた。

今の出題範囲の方がやっぱり難しいのだろうかと思ったりする。

高校三年生の頃、家族の病気を治してもらったという単純な理由で、恩返しがしたいと医者を志望していた。成績は理系クラスの中では下から10%くらいで、学校の先生からは何年か浪人しても医者になりたいのかと怒鳴られたことがある。
志望の気持ちはあったが、勉強に本腰が入らなかったのは事実だった。

センター試験が終わり、足切りにはならずに2次試験に進むことができた。
その時は試験前日まで出題範囲の復習に追われていて、知識を詰め込んでいっぱいいっぱいだった。

見事に不合格だった。

周りからみたら、そもそも足切りにならなかった事すら奇跡だと言われた。

両親に申し訳がなかった、実家は田舎の貧乏家庭で、両親の入院治療費は小さい頃から貯めていた私のお年玉があてられてやっと支払えるくらいだった、家族が病気で入院しているときは毎日おにぎりで、それしか食べ物はなく、同級生がファミレスでご飯を食べているのが羨ましかった。

そんな家庭財政から浪人の費用を親が出してくれた。

浪人生活は一年で諦めようと思い、冗談じゃなく1日14時間勉強した。
その時は効率、スピードを意識していたと思う。
英語は昔からの友人が外国人であったため、勉強せずとも毎回満点に近い点数がとれていた。今はその友人は遠いところに行ってしまい、昔より英語が喋れなくなったなと思うくらい当時はテストも英会話も問題なかった。その他が問題で、数学や化学、国語が苦手分野だったと思う。


主に数学の克服方法が今の場帳での売買に通じていると思うことがある。
いつも数学で間違えるのは最初の思い違いであり、計算で間違っていることはあまりなかった。
そのため何百題の基本的な問題をみたら、こういう公式に導こうとか、こういう解き方をすればいいはずだと思えるまで、例題、解答例を写経のように繰り返しノートに書き体に覚えさせた。それは勉強、記憶力というより手が勝手に動くように反射になるまで繰り返したと思う。

その結果、浪人一年目で迎えた国立医学部2次試験前日は逆に不安だった。
現役では知識を頭に詰め込んでこぼれ落ちないようにそろそろと試験会場に向かっていたが、浪人試験時には頭が空っぽで、一年間何も勉強で詰め込まなかったんじゃないかと思えるほどだった。

試験が始まってからも何も考えなかった。
問題を見たら手が勝手に動いていた。
試験時間も半分過ぎないくらいで全部解きおわっていた。

体に落とし込めていない事というのは使えないというのを身をもって経験した時だった。


今相場に関しては反射とはまだ言えないレベルだと思う、これからもやり続けて極めたいと思う。